# サクソフォンのパッド修理：製法の記載と進歩性

製造方法を記載した物の請求項を、修理マニュアル・動画と完成品の構造から比較した韓国判決です。

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ホーム / ニュース・知財情報 ニュース・知財情報 サクソフォンのパッド修理：製法の記載と進歩性 製造方法を記載した物の請求項を、修理マニュアル・動画と完成品の構造から比較した韓国判決です。 特許・実用新案 2026.10.28 公開 IPLEX 約6分で読めます 請求項1の無効を争った事件 韓国特許法院は2026年7月9日、2025Heo10655事件で、特許権者の各被告に対する請求をすべて棄却しました。特許審判院は2025年12月5日、2025Dang2653事件で特許第2220038号の請求項1を無効としています。出願日は2020年7月16日です。判断は請求項1に関するもので、サクソフォン修理技術一般の評価ではありません。 キーカップ内の空間を充填する構成 本件はパッドとキーカップの間の内側空間に着目した技術です。パッドの変形によりトーンホールとの密着が損なわれるため、内部の接着空間と外部のトーンホール側の隙間は区別する必要があります。請求項1には、キーの背面を60～95℃の熱風で加熱してパッドを分離し、既存接着部と同成分の固形接着剤を挿入し、再加熱で内部全体を充填した後、常温で硬化させる工程が記載されています。 完成品は内部空隙のないパッド・固化した接着剤・キーの構造です。製法の文言と、その製法で特定される物を対応させて読む必要があります。 対象特許の図3：キーとパッドの構造 対象特許の図5b：内部空間とパッド変形 対象特許の図5c：接着剤による充填構造 マニュアルと動画が示す内容 先行発明1は2018年9月1日刊行のStephen Howard著Saxophone Manual、先行発明2は2020年4月10日に公開された動画でした。マニュアルは、中央に小さなたまりができる量の接着剤を使用し、パッドを押して空気の隙間を除き、トーンホールに密着する角度を調整する作業を示しています。動画も充填、針による空気抜き、水平調整を示していました。 同じ「全体充填」という表現がなくても、目的と作業内容から容易に導けるとされました。「薄い膜」は接着剤を溶かす途中の状態であり、縁だけの接着を意味しません。穴のあるパッドスリックも革を平らにする道具で、周縁だけを接着する根拠とはなりませんでした。 先行修理マニュアルのパッド接着説明 先行修理動画の充填・空気除去作業 熱風・温度・組立順序の違い マニュアルは明示的な温度を伴わないトーチ加熱を示しており、60～95℃の熱風との差は認識されました。しかし、明細書には熱損傷を避けつつ接着剤を溶かすことを超えた技術的意義や臨界的効果が記載されていません。マニュアルも過熱を避け、穏やかに加熱するよう教示していました。 キーが組み付けられた状態で接着剤片を入れてから加熱する記載もありました。耐熱性、寸法、加熱時間、道具を考慮すれば、先に溶融するか、部材間に固形接着剤を置いてから溶かすかは適宜選択でき、主張された閉鎖空間での工程差は決定的ではありませんでした。 製法から特定される物を比較する 請求項1は製造方法が記載された物の発明です。各作業を独立した相違点と見るのではなく、完成品の構造・性質を先行技術と比較します。空隙のないパッド・接着剤・キーの構造は実質的に開示されており、主張された製法による構造・性質の違いも認められませんでした。 出願では製法上の限定と完成品の特徴、効果の根拠を結び付けることが重要です。マニュアルや動画も日時と内容が立証されれば先行技術となり得ますが、存在するだけで無効になるわけではありません。IPLEXは請求項作成、先行技術評価、韓国の無効紛争を支援します。 原図の表記と形状を保持しています。資料の内容は本文で説明しています。 韓国語原文を読む この記事は公表時点の情報に基づいています。個別の事情については、当事務所にご相談ください。 この分野について相談 ↗ 記事一覧 関連業務：特許・実用新案 ↗ 関連業務：審判・知的財産紛争への対応 ↗ このページの内容 請求項1の無効を争った事件 キーカップ内の空間を充填する構成 マニュアルと動画が示す内容 熱風・温度・組立順序の違い 製法から特定される物を比較する IPLEXに相談 知的財産の課題を、 ご相談ください。 技術の内容と事業上のご要望を踏まえ、対応方針を共に検討します。 ↗ お問い合わせ 新しい記事 韓国の商標不使用取消審判と破産管財人への送達 ↗ 前の記事 GBLA：長い推薦履歴を効率よく読み取る仕組み ↗ 関連インサイト 特許・実用新案 2026.10.29 特許出願の取下げが拒絶査定不服訴訟に及ぼす影響 韓国特許法院2025Heo10510判決を通じ、出願取下げによる訴えの利益の消滅と、出願管理・不服手続を一体で検討する必要性を解説します。 ↗ 記事を読む 特許・実用新案 2026.10.27 半導体処理の湿度範囲と進歩性 金属含有レジストの反応、湿度の数値限定、先行技術を組み合わせる理由を韓国判決から検討します。 ↗ 記事を読む 特許・実用新案 2026.10.26 引用先の変更は請求範囲の減縮になるか 韓国の異方導電性接続方法の事件から、引用による限定の脱落、再審査時の補正と進歩性を検討します。 ↗ 記事を読む

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